さんばがえる【産婆蛙】
スズガエル科の両生類。体長4〜6センチ、体はずんぐりして、皮膚にいぼ状の隆起が散在する。繁殖期に、雄は雌が産んだ数珠状の卵塊を後肢に巻きつけて持ち運び、孵化 (ふか) するころ水中に入る。ヨーロッパ中・西部の低山地にすむ。
さんばじゅつ【産婆術】
《(ギリシャ)maieutikē》ソクラテスの問答法のこと。この方法は相手が自ら真理に到達するのを助けるだけであるとし、自分の母の職業である産婆の仕事にたとえて名づけたもの。→問答法
さんばそう【三番叟】
1 能の「翁 (おきな) 」で、千歳 (せんざい) ・翁に次いで3番目に出る老人の舞。直面 (ひためん) の揉 (もみ) の段と黒い尉面 (じょうめん) をつける鈴の段とからなり、狂言方がつとめる。また、その役および面。→式三番 (しきさんば) 2 歌舞伎・人形浄瑠璃に1が移入されたもの。開幕前に祝儀として舞われたほか、一幕物の歌舞伎舞踊としても発達。 3 地方に1または2が伝播 (でんぱ) し、各地の民俗芸能に取り入れられたもの。多くは最初に演じられる。
さんばそうもの【三番叟物】
歌舞伎舞踊の一系統で、能の「翁 (おきな) 」から脱化した三番叟を趣向としたもの。「舌出し三番」「操り三番」「二人三番」など。
さんばやく【産婆役】
会や組織などを新たに結成するとき、その世話をする人。