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・・・「おれのう、頭の休まる法はないものかと、いつも考えていたときですが、高田さんの俳句をある雑誌で見つけて、さっそく入門したのです。もう僕を助けてくれているのは、俳句だけです。他のことは、何をしても苦しめるばかりですね。もう、ほッとして。」・・・
横光利一
「微笑」
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・・・一九〇九年までには単行本が六冊、その後一九一三年までには単行本が十冊、雑誌の論文が十篇に達している。戦争が始まってから後にも『キルケゴオルとニイチェ』という本が出たそうである。 キェルケゴオルはその誠実な人格的生活、真生活築造の情熱、及・・・
和辻哲郎
「「ゼエレン・キェルケゴオル」序」