しじみがい【蜆貝】
1 シジミのこと。また、その貝殻。 2 少女の陰部をいう隠語。成人女性の陰部を赤貝になぞらえるのに対していう。 3 少女。また、江戸吉原で禿 (かむろ) のこと。「やい—、二人ともにここへ来い」〈伎・五大力〉
しじみかき【蜆掻き】
川底の泥中からシジミを掘り取ること。また、そのための、袋網の口に熊手 (くまで) か板をつけた、柄のある漁具。《季 春》
しじみじる【蜆汁】
殻のままのシジミを実にした味噌汁。黄疸 (おうだん) などによいといわれる。《季 春》「ほんの少し家賃下りぬ—/水巴」
しじみちょう【小灰蝶/蜆蝶】
鱗翅 (りんし) 目シジミチョウ科の昆虫の総称。小形の蝶で、翅 (はね) の表面は褐色・青色・紫色など。日本にはウラギンシジミ・ミドリシジミ・ベニシジミなど約60種が知られる。《季 春》
しじみばな【蜆花】
バラ科の落葉低木。高さ1〜2メートルの株立ち状。晩春、白色で八重の小花が枝に群がって咲く。中国の原産で、栽培される。小米花 (こごめばな) 。