じゆうげきじょう【自由劇場】
1887年、フランスのアンドレ=アントワーヌがパリに創設した劇団。イプセン・ストリンドベリ・トルストイらの戯曲を上演、近代劇運動の出発点となった。 明治42年(1909)小山内薫 (おさないかおる) ・2世市川左団次らが近代劇の研究・上演を目的として結成した劇団。同年第1回試演。大正8年(1919)以後自然消滅。
じゆうけっこん【自由結婚】
「自由婚姻」に同じ。「娘が猶 (ま) だ女学校に在る時分—で出来て了ったのだ」〈魯庵・社会百面相〉
じゆうけん【自由権】
個人の自由が国家権力によって侵害されることのない権利。日本国憲法の保障している、思想・良心・言論・集会・結社・信教・学問・居住・移転・職業選択の自由など。自由権的基本権。→基本的人権
じゆうけんきやく【自由権規約】
《「市民的及び政治的権利に関する国際規約」の略称》1966年の国連総会で採択された国際人権規約の一。身体の自由と安全、移動の自由、思想・良心の自由、差別の禁止、法の下の平等などの市民的・政治的権利(自由権)を保障している。日本は昭和54年(1979)に批准。国際人権B規約。→社会権規約 [補説]自由権規約には、自由権を侵害され、国内で救済を受けられない人が、国連の自由権規約委員会に直接救済を求めることができる個人通報制度について規定した「第1選択議定書」と、死刑制度廃止について規定した「第2選択議定書」がある。日本は、自国の司法権の独立に影響が及ぶ可能性があるなどの理由から、これらの選択議定書については批准していない。
じゆうけんきゅう【自由研究】
小学校などで、主に夏休みなどの長期休暇中に生徒に与える宿題の一。自分で題目を見つけ、図書館などで調べて報告をまとめる。
じゆうこう【自由港】
中継貿易や加工貿易の発展を図るため、全域または一定区域に限り、自国の関税法を適用しないで外国貨物の自由な出入を認める港。香港 (ホンコン) ・シンガポール・ハンブルクなど。自由貿易港。フリーポート。
じゆうこうどう【自由行動】
他からの命令や統制によらない、各自の自由な行動。「旅行先で—をとる」
じゆうこうろ【自由航路】
政府からの指定その他の制限を受けることなく、法規の範囲内で、船主が自由に選定し、配船できる航路。
じゆうこんいん【自由婚姻】
当事者二人の合意だけで成立する婚姻。民法旧規定では男子は30歳以上、女子は25歳以上に認められ、それ未満は成人(20歳以上)であっても父母両方の同意が必要だった。自由結婚。 [補説]昭和22年(1947)から令和4年(2022)3月までは、未成年者の婚姻には父母の同意が必要だったが、現在は婚姻が可能な18歳以上の男女すべてに自由婚姻が認められている。
じゆうざい【自由財】
存在量がきわめて豊富で希少性をもたず、売買の対象とならない財。空気・海水など。⇔経済財。