田にも畦にも腥物つけて
《どうせ田んぼも畦もやるのなら、ついでに魚や肉もつけてやろう、の意》相手かわいさに、分別なく何もかも与えることのたとえ。田も遣 (や) ろう畦も遣ろう。
多とする
価値の高いものと認める。ありがたく思う。「永年の好意を—◦する」
たきり…ない
《「たきり」は過去の助動詞「た」の連体形+接続助詞「きり」。「ない」は打消しの助動詞。動詞または使役・受身の助動詞に付く》ある動作・作用が行われたのが最後で、その後に本来期待される動作・作用が行われていないことを表す表現。「家を出たきり帰ってこない」
たところで…ない
《「たところで」は過去の助動詞「た」の連体形+名詞「ところ」+格助詞「で」。「ない」は打消しの助動詞、または形容詞》前件に未成立・既成立の事柄を条件として示し、後件にそれが無駄になるか、もっと悪い状態になってしまうという話し手の意見を主張する言い方。「こんなにお金があったところで使い切れない」「今さら悔やんだところで始まらない」 [補説]この表現で前件に未成立の事柄を述べる場合は、「たとえ〜(と)しても」と似た意味になるが、後件に意志・希望・命令などの表現がこないという点が異なる。
他を寄せ付けない
他に大きく差をつけてまさっている。