だざいおさむ【太宰治】
[1909〜1948]小説家。青森の生まれ。本名、津島修治。井伏鱒二に師事。自虐的、反俗的な作品を多く発表。玉川上水で入水自殺。作「津軽」「斜陽」「人間失格」など。→桜桃忌
だざいしゅんだい【太宰春台】
[1680〜1747]江戸中期の儒学者。信濃の人。名は純。字 (あざな) は徳夫。別号、紫芝園。荻生徂徠 (おぎゅうそらい) に学び、経世学の分野で徂徠学を発展させた。著「聖学問答」「経済録」など。
だざいのごんのそち【大宰権帥】
大宰府の権官 (ごんかん) 。令外 (りょうげ) の官。親王が正官である帥 (そち) に任じられる場合、代わって政務を執った。だざいのごんのそつ。
だざいのしょうに【大宰少弐】
大宰府の次官。大宰大弐 (だいに) の下に位した。
だざいのそち【大宰帥】
大宰府の長官。平安時代以後は多く親王が任命された。だざいのそつ。
だざいのだいに【大宰大弐】
大宰府の次官。親王が帥 (そち) に任じられて権帥 (ごんのそち) もないときは、代理に府務を統率した。
だざいふ【大宰府】
律令制で、九州および壱岐 (いき) ・対馬 (つしま) を管轄し、また、外交・海防などに当たった役所。長官の帥 (そち) 以下の四等官のほか祭祀 (さいし) をつかさどる主神 (かんづかさ) が置かれた。平安時代以後、親王が帥に任じられるようになって政務は権帥 (ごんのそち) が執ったが、中世には実際の機能を失った。現在の福岡県太宰府市に遺跡がある。遠 (とお) の朝廷 (みかど) 。おおみこともちのつかさ。 [補説]地名別項。→太宰府
だざいおさむとわたし【太宰治と私】
石上玄一郎の回想録。副題「激浪の青春」。昭和61年(1986)刊行。旧制弘前高等学校で同学年に在籍した太宰治との青春時代や再会を描く。