なつめがい【棗貝】
ナツメガイ科の巻き貝。潮間帯下にすみ、貝殻は球卵形で、殻径3センチくらい。殻表は淡褐色に濃褐色の斑点が密にある。本州中部以南に分布。
なつめがたちょうずばち【棗形手水鉢】
形がナツメの果実に似て長円形をした石造の手水鉢。
なつめせいび【夏目成美】
[1749〜1817]江戸後期の俳人。江戸の人。名は包嘉。通称、井筒屋八郎右衛門。別号、随斎など。浅草蔵前の札差 (ふださし) 。乙二 (おつに) ・大江丸らと交わり、小林一茶の後援者でもあった。句集「成美家集」、著「随斎諧話」など。
なつめそうせき【夏目漱石】
[1867〜1916]小説家・英文学者。江戸の生まれ。本名、金之助。英国留学後、教職を辞して朝日新聞の専属作家となった。自然主義に対立し、心理的手法で近代人の孤独やエゴイズムを追求、晩年は「則天去私」の境地を求めた。日本近代文学の代表的作家。小説「吾輩 (わがはい) は猫である」「坊っちゃん」「三四郎」「それから」「行人」「こころ」「道草」「明暗」など。 小宮豊隆によるの評伝。昭和13年(1938)刊行。
なつめだま【棗玉】
古墳時代に装身具として用いた玉。切り子玉の稜角 (りょうかく) を取り去ったナツメの実の形をしたもの。琥珀 (こはく) 製のものが多い。
なつめみかまろ【夏目甕麿】
[1773〜1822]江戸後期の国学者・歌人。遠江 (とおとうみ) の人。通称、嘉右衛門。号、萩園。本居宣長の門人。著「国懸社考」、家集「志乃夫集」など。
なつめやし【棗椰子】
ヤシ科の常緑高木。幹はまっすぐ伸び、高さ20〜25メートル。葉は幹の先に群がってつき、羽状複葉で、長さ約2メートル。雌雄異株。果実は長楕円形で、食用とし、樹液からは砂糖・椰子酒(アラック酒)をつくる。アラビアの原産。葉を束ねて戦勝などの祝賀に用いるので、戦捷木 (せんしょうぼく) ともよぶ。