訛りは国の手形
言葉の訛りで、その人の出身地がわかるということ。
なまりいろ【鉛色】
鉛の色に似た、淡いねずみ色。「—の空」
なまりがみ【鉛紙】
ガラス類・金属類・細工物・果実などの包み紙として用いる薄い紙。明治初年、輸入鉛板の間に挟んであった薄用紙に似せて製造したもの。
なまりガラス【鉛ガラス】
酸化鉛を含有するガラス。フリントガラスはこの一種。軟らかくてカットしやすく、屈折率が大。光学ガラスやクリスタルガラスとして用いる。
なまりごえ【訛り声】
なまりのある、濁った声。だみごえ。「—にて、高声におきてければ」〈著聞集・一六〉
なまりせん【鉛銭】
鉛で鋳造した銭貨。中世から近世初期にかけて流通した悪質の私鋳銭のほか、江戸末期から明治初期に関東・東北の一部で流通したものがある。なまりぜに。
なまりちくでんち【鉛蓄電池】
正極に二酸化鉛、負極に鉛、電解液に希硫酸を用いる蓄電池。自動車用の蓄電池をはじめ、現在最も広く使用されている。
なまりちゅうどく【鉛中毒】
鉛による中毒。重症ではヘモグロビン合成が阻害されるために貧血となり、手の麻痺、腹痛、脳障害などの症状を呈する。鉛を扱う職業や鉛入り白粉 (おしろい) 使用でみられた。えんちゅうどく。
なまりぶし【生り節】
カツオの肉を蒸し、一度だけ火入れして生干しにした食品。煮つけや酢の物などにして食べる。なまぶし。《季 夏》「藁苞 (わらつと) に背腹見えけり—/鬼城」
なまりふん【鉛粉】
鉛の粉末。蒔絵 (まきえ) の顔料として用いる。