名に立つ
評判になる。「—・ちて伏見の里といふことはもみぢを床に敷けばなりけり」〈後撰・雑四〉
名に流る
名が世に広まる。名高くなる。「うつろはぬ—・れたる川竹のいづれの世にか秋を知るべき」〈後撰・雑四〉
名に旧る
古くからその名が知られている。「ここぞ—・る鈴の森最期場」〈浄・八百屋お七〉
名の無い星は宵から出る
初めに出てくるものにろくなものがないことのたとえ。また、待ってもいない者が早く来ることのたとえ。
名は実の賓
《「荘子」逍遥遊から》徳が主で、名誉は客であること。名誉は徳に伴うべきものであること。
名は体を表す
名はそのものの実体を表している。名と実は相応ずる。
名も無い
特に名を呼ばれて注目されるほどではない。また、人に知られるほどの名をもたない。「道端の—・い花」「—・い一介の学生」
名を揚げる
名声をあらわす。有名になる。「俳優として—・げる」
名を売る
名を広く世間に知れ渡るようにする。「ヒットメーカーとして—・る」
名を得る
名声を得る。有名になる。「東洋風のテイストで—◦得たデザイナー」