花を折る
《花を折ってかざす意から》美しく着飾る。「—・りてさうぞきて」〈落窪・三〉
花を咲かせる
1 成功する。活躍して名をあげる。「永年の努力が、ついに大輪の—・せた」 2 盛んにする。にぎやかにする。「思い出話に—・せる」
花を賞するに慎みて離披に至る勿れ
《邵雍 (しょうよう) 「安楽窩中吟」から。「離披」は、花びらの各片がはなれひらくことで、すなわち満開の意》花は満開にならないうちに鑑賞するのがよい。物はいまだ絶頂に達しない段階をもってよしとすべきである。
花を持たせる
人に名誉を譲る。その人を立てて功を譲る。「若い人に—・せる」
花をやる
1 華やかに装う。「細眉に振袖着て、—・ってゐらるる」〈浮・禁短気・三〉 2 風流を尽くす。華美を極める。「ここの都に—・って春を豊かに暮らされ」〈浮・永代蔵・一〉 3 人気を博する。「評判にのって、たんと—・りぬれば」〈ひとりね・下〉
洟も引っ掛けない
眼中に置かず相手にしない。見向きもしない。「あいさつしても—◦ない」
鼻が胡坐をかく
鼻の低くて横に広いさまをいう。「—・いた顔」
鼻が利く
1 嗅覚 (きゅうかく) が敏感である。 2 敏感で物を見つけ出すことなどに巧みである。「もうけ話には—・く」
鼻が高い
誇らしい気持ちである。得意である。「りっぱな息子を持って私も—・い」
鼻が曲がる
悪臭のあまりにひどいさまにいう言葉。「—・るような腐臭」