春さる
《「さる」は季節などが近づく意》春になる。春が来る。「—・らば逢はむと思 (も) ひし梅の花今日の遊びに相見つるかも」〈万・八三五〉
春立つ
春の季節に入る。立春になる。《季 春》「—・つや愚の上に又愚にかへる/一茶」
春設く
春を待つ。また、春を迎える。「—・けてもの悲しきにさ夜ふけて羽振き鳴く鴫 (しぎ) 誰 (た) が田にか住む」〈万・四一四一〉
春を売る
売春をする。春をひさぐ。
張って悪いは親爺の頭
駒を「はる」に、たたく意の「はる」を掛けて続けたもの。将棋で駒を打つときなどに言う言葉遊び。
春を鬻ぐ
「春を売る」に同じ。「握り飯一つで—・ぐ女もゐるといふ」〈織田作之助・世相〉