武士道と云うは死ぬ事と見付けたり
「葉隠」の一節。武士たる者は主君のためには死ぬことも覚悟しなければならない。没我・献身に重きをおく武士道を説いた言葉。
武士に二言なし
武士は一度言ったことを取り消すようなことはしない。信義を重んじ約束を守る意。
武士は相身互い
同じ立場のものは、互いに思いやりをもって助け合うべきであるということ。
武士は食わねど高楊枝
武士は貧しくて食事ができなくても、あたかも食べたかのように楊枝を使って見せる。武士の清貧や体面を重んじる気風をいう。また、やせがまんすることにもいう。
ぶしかたぎ【武士気質】
いかにも武士らしい気風。さむらいかたぎ。
ぶしだん【武士団】
武士の集団。平安中期以後、荘園・公領に分散していた武士は平氏・源氏を棟梁 (とうりょう) に団結し、各地に武士団を形成した。はじめ血縁関係を核とした惣領制的結合であったが、南北朝以後は地縁結合である一揆 (いっき) や党が生成し、戦国期には大名の家臣団編成が進んで消滅した。
ぶしどう【武士道】
日本の武士階級に発達した道徳。鎌倉時代から発達し、江戸時代に儒学思想と結合して完成した。忠誠・勇敢・犠牲・信義・廉恥・礼節・名誉・質素・情愛などを尊重した。士道。 [補説]書名別項。→武士道
ぶしのしょうほう【武士の商法】
「士族の商法」に同じ。
ぶしや【付子矢】
鏃 (やじり) に付子 (ぶし) の毒を塗った矢。ぶすや。