眉に迫る
非常に近くなる。眼前に迫る。「頂上の岩が危く—・る」〈三重吉・山彦〉
眉に唾を塗る
だまされないように用心する。眉に唾をつける。「うますぎる話には—・る」
眉に火がつく
危険が身に迫る。→焦眉 (しょうび) の急
眉を上げる
眉をつり上げて怒りを顔に表す。「—・げて詰め寄る」
眉を落とす
結婚して眉毛をそり落とす。転じて、結婚して妻となる。
眉を曇らす
心配ごとや不快な思いのために、顔をしかめる。眉をひそめる。
眉を顰める
心配なことがあったり、また、他人の嫌な行為に不快を感じて顔をしかめる。眉根を寄せる。「醜態に周囲が—・める」 [補説]文化庁が発表した平成26年度「国語に関する世論調査」では、本来の言い方とされる「眉をひそめる」を使う人が44.5パーセント、本来の言い方ではない「眉をしかめる」を使う人が44.5パーセントという結果が出ている。
眉を開く
心配事がなくなって、晴れやかな顔になる。愁眉 (しゅうび) を開く。「文三の決心を聞いてお政は漸 (ようや) く—・いて」〈二葉亭・浮雲〉
眉を読む
顔の表情から、人の心を推しはかる。