病革まる
病気が重くなる。危篤状態になる。
病膏肓に入る
《「膏」も「肓」も、病気がそこに入ると、治療しにくい所。中国、春秋時代、晋の景公が病気になったとき、病気の精が二人の子供となって膏と肓に逃げこんだので、病気が治らなかったという「春秋左伝」成公一〇年の故事による》 1 病気がひどくなり、治療しようもない状態となる。 2 物事に熱中して抜け出られないほどになる。「付き合いで始めたゴルフが今や—・ってしまった」 [補説]この句の場合、「入る」を「はいる」とは読まない。
病に主なし
病気は貴賤上下を問わずだれにでも取りついていくことのたとえ。病にしゅうなし。
病は気から
病気は、その人の心の持ち方しだいで軽くもなるし、また重くもなるということ。
病は口より入り禍は口より出ず
病気は飲食物とともに入り、災いは言葉とともに出る。口は慎まなければいけないということ。
病を得る
病気になる。病気にかかる。「—◦得てこの地で亡くなる」
病を押して
病気をがまんして無理に物事を行うさま。「—出席する」
病を養う
病気の養生をする。「少女は布施町の姉婿の家に—・って居たが」〈花袋・春潮〉
やまいけ【病気】
病気らしい気配。病気の気味。「—の無い匂ひなり菊の花/千梅」〈俳諧新選〉
やまいだ【病田】
耕作したり所有したりすると、病気になるとか不幸になるとかいわれる田。