・・・――人民文化委員会の芸術部が、その年の予算の中から、劇場のためにはいくら金を使うかという予算をたてる。各劇場にその予算がわりあてられる。それでやって行くんだ。――余談だが、ソヴェトでは、全露作家団体連盟に対しても、作家の技術と生活改善のため・・・ 宮本百合子 「ソヴェトの芝居」
・・・ 余談になりますが、この駒沢の家へ移ったのは、もう「伸子」を書きはじめていた私が、その最初の春に、それまで住んでいた小石川の家の二階の階子段から下まで辷り落ちてひどく体を打って耳鳴りがするようになったので、それではしばらく郊外に住んだ方・・・ 宮本百合子 「「伸子」について」
・・・杉山平助氏が新聞の月評でこの作品に触れ、余談ではあるがと傍註をして、もし一度時期が彼等に幸いしたのであったならば、このような人物でさえも一通りの役目に就いて、人々を支配する立場に置かれるのであろうかと、否定的な感想を洩らしておられる。「希望・・・ 宮本百合子 「ヒューマニズムへの道」
出典:青空文庫