埒が明く
物事にきまりがつく。かたがつく。「電話では—・かない」「そんなことなら、わけもなく、—・くんだよ」〈浜田・泣いた赤おに〉
埒も無い
《「らっし(﨟次)もない」の音変化ともいう》 1 とりとめがない。たわいもない。「—・い話」「—・く笑いころげる」 2 きまりがつかない。順序だっていない。めちゃくちゃである。「家の経済などは—・いことだったに相違ない」〈露伴・連環記〉
埒を明ける
物事にきまりをつける。かたをつける。「いちかばちかの—・けるために」〈佐藤春夫・晶子曼陀羅〉
埒を付ける
「埒を明ける」に同じ。
らちもんだい【拉致問題】
昭和50年代に北朝鮮の工作員が複数回にわたって多数の日本人を不当に連れ去った問題。平成14年(2002)に5人の被害者が帰国したが、他にも多くの日本人が北朝鮮に居住することを余儀なくされていると考えられている。→特定失踪者 [補説]日本政府は17名を北朝鮮による拉致被害者として認定しているが、それ以外にも北朝鮮によって拉致された可能性を排除できない人が少なくとも30数名存在し、政府は北朝鮮に対して情報の提供を要求している。また、日本以外にもタイ・ルーマニア・レバノン・韓国などで北朝鮮に拉致された可能性のある人がいるとされる。