・・・しかしだいたいからいえば、やはり X = Y で表わされる直線の近くに点の密度が多いように見えた。もっとも中にはXYのいずれか一方が百点に近くて他の一方の数値が小さいような例もあるにはあったが、大勢から見れば両者の間には統計的相関があるとい・・・
寺田寅彦
「数学と語学」
・・・これらの数学的の式における時間tが空間 x y z とほとんど同様に取り扱われうる事はミンコフスキーの四元空間 Welt の構成されるのを見てもわかる事である。 このように時を空間化して取り扱ったために得られる便利は多大なものであるが、・・・
寺田寅彦
「時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」