ガンマナイフ【gamma knife/γ-knife】
放射線の一種γ (ガンマ) 線を使った定位放射線治療装置。脳動静脈奇形、脳腫瘍などを開頭手術をせず、病巣部にγ線を集中して照射し、治療する。1968年米国で開発された。
ガンマフィールド【gamma field/γ-field】
γ線を利用して農作物に突然変異を起こさせ、品種改良を行う実験農業。放射線農場。
ガンマほうかい【γ崩壊/ガンマ崩壊】
放射性元素の原子核がγ線を放出する現象。このとき、もとの原子核の原子番号や質量数は変化しない。γ壊変。
ガンマほせい【γ補正/ガンマ補正】
《gamma correction》ディスプレーやプリンターなど、画像を扱うコンピューターの周辺機器において、色データの入力信号と実際に出力される画像の信号を相対的に調整する作業。→γ値
ガンマセクレターゼ【gamma-secretase】
たんぱく質分解酵素セクレターゼの一。ベータセクレターゼによって切断されたアミロイド前駆体蛋白質(APP)を細胞膜貫通部位で切断し、アルツハイマー型認知症の原因物質とされるアミロイドベータを産生する。また、生物の発生や細胞の分化に重要な役割を果たすノッチ受容体の切断にも関与している。
ガンマせんぶんこうけい【γ線分光計/ガンマ線分光計】
γ線の分光分析を行う装置。放射性元素や、高エネルギー粒子が衝突した原子核から発せられる固有のγ線のスペクトルを分析することにより、核種の同定や元素の量の測定などを行う。
ガンマリノレンさん【γ-リノレン酸/ガンマリノレン酸】
n-6系脂肪酸の一つ。人間の体内でリノール酸から合成され、ジホモ-γ-リノレン酸を経てアラキドン酸になる。GLA(gamma-linolenic acid)。
ガンマかぶ【ガンマ株/γ株】
2019年に初めて報告された新型コロナウイルス、SARS-CoV-2の変異株。2021年1月にブラジルで流行し、南北アメリカ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアなどに広がった。ブラジル型変異株。 従来株より感染力、重症化のリスクが高いとされ、スパイクたんぱく質を作る501番目のアミノ酸がアスパラギン(N)からチロシン(Y)に置き換わるN501Y、484 番目のアミノ酸がグルタミン酸(E)からリシン(K)に置き換わるE484K、417番目のアミノ酸がリシン(K)からトレオニン(T)に置き換わるK417Tなどの遺伝子変異がみられる。