・・・一九一七年以後に成長して、社会主義建設の中で青年となった新しい気質のソヴェト作家が、あらゆる人々とともにナチスに侵略された自分たちの建設祖国を、どんなに愛し、護り、そのために献身したか、まざまざと伝えられる情熱をもって「降伏なき民」はかかれ・・・ 宮本百合子 「ゴルバートフ「降伏なき民」」
・・・そういう人たちはイタリーにファッシストができたから、それが拡がってドイツのナチスになり、ドイツのナチスはイギリスに拡がるばかりか東洋の国々にもやがて拡がって来るであろうし、拡がって来るのが当然であるという論法を立てる。はたしてそうであろうか・・・ 宮本百合子 「今日の文化の諸問題」
・・・などと話して、当時ナチス・ドイツのファシズムに反対だったアメリカの輿論からはじき出された。けれどもこんにちでは事情がちがっている。共産主義の敵でさえあれば、それが何であろうと歓迎せずにいられなくなっている人々にとって、MRAは国際的な反民主・・・ 宮本百合子 「再武装するのはなにか」
・・・それゆえ、一九三八年ごろフランスでナチスの暴虐にたいして人間の理性をまもるために組織されたヒューマニスティックな人民戦線のたたかいも、日本に紹介される時には、大事な闘争の社会史的な核心をぬいて伝えられた。日本の天皇制は、帝国主義の段階にあっ・・・ 宮本百合子 「自我の足かせ」
・・・ 第二次大戦は、ナチス・ドイツとファシズム・イタリー、日本の敗北を結果した。あやまった指導力に自分たちの運命をまかせたこれらの民族は、ドイツ人民がその悲惨において示しているように、きょうの世界文学の上に、自分たちのおそろしい経験を、人類・・・ 宮本百合子 「「下じき」の問題」
・・・ 一九三三年二月二十七日、政権をとって一ヵ月のナチスがゲーリングを先頭にしてドイツ国会放火事件を仕組んだ。放火人ファン・デア・ルッベは共産党員と自白し、後生大事に党員証を身体につけていた。しかし裁判で、ルッベがナチスのまわしものとしての・・・ 宮本百合子 「「推理小説」」
・・・たとえば、ドニェプルの大発電所は、第一次五ヵ年計画時代の全ソヴェト人にとってじつに愛着と誇りの象徴であったが、ナチス軍がドニェプル地区に侵略してくる危険が迫ったとき、大発電所はそれを建設した労働者の手によって破壊された。その記事を新聞でよん・・・ 宮本百合子 「政治と作家の現実」
・・・ 二十五年めに、ナチス・ドイツの乱暴な侵略で第二の大戦がはじまったとき、民主国の男女は怒りに燃え、この世界にもう決して戦争がおこらなくするために立った。そして、愛する人類の平和のために、愛する人を捧げ、自身の幸福と平安とを断念したのであ・・・ 宮本百合子 「世界の寡婦」
・・・第二次大戦の過程そのもののうちに、世界の民主勢力が、ナチス・ドイツ、ファシスト・イタリー、日本をうち破った。その過程に、すでに世界の一部に片よってたまった巨大な資本そのものの欲望の矛盾がきざしていた。 第二次大戦ののちにつづいておこった・・・ 宮本百合子 「戦争はわたしたちからすべてを奪う」
最近よんだものの中で「強制収容所の十三ケ月」ヴォルフガング・ラングホフ著・舟木重信、池宮秀意共訳「巣の中の蜘蛛」千田九一訳などからつよく印象づけられました。はナチスの非人間的な強圧に対してドイツの民主的な人々がどんなにたた・・・ 宮本百合子 「相当読み応えのあったものは?」
出典:青空文庫