・・・AsoUsuUnsen, UnzenEsanUnsyzyOsoreRausuRausiRasyowaGwassanBessanBusonNas・・・ 寺田寅彦 「火山の名について」
・・・解析の方法でも、数学者流に先ず最も一般の場合を取扱った後に a=0 b=0 c=0……と置く流儀ではなかったようである。実験の方でも高価な既成の器械を買ってやるよりも、自分で考案した一見じじむさいように見える器械装置を使って、そうして必要な・・・ 寺田寅彦 「工学博士末広恭二君」
・・・ セミティックの方面でも (Ar.)basama は「微笑する」で「あさむ」「あさましい」と似ている。しかし「笑ふ」の dahika はむしろ「たはけ」に似ている。(Ar.)fariha は「喜ぶ」で「わらふ」に似ている。「あさまし・・・ 寺田寅彦 「言葉の不思議」
・・・また一方で Barbarossa が「赤ひげ」であるのも不思議である。(Ar.)gharib, ghurab「異常」は喉音のgをとると「わらふ」にも似てるし、hをbに変えると「べらぼう」のほうに近づく。すると結局「わらふ」と「べらぼう」・・・ 寺田寅彦 「言葉の不思議」
・・・それでもし甲の電車が平均よりaだけ早く出た後に来た乙電車がbだけおそく発車すると、乙電車は平均よりも n(a+b) だけ多くの人を収容しなければならない事になる。 あまり詳しい計算などは略して、ごく概略に考えても、要するに少しおくれて停・・・ 寺田寅彦 「電車の混雑について」
・・・B. H. Chamberlain : "Bash and the Japanese Epigram." Trans. Asiatic Soc. Jap. Reprint Vol.1 (1925), 91.Paul-Louis ・・・ 寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
・・・ 七 A is B, A is not B. この二つの命題は両立しうる。なんとなればそれぞれの終わりに if C is D, if C is E. という文句が抜けているのが普通である。われわれはこの事を忘れて果てのな・・・ 寺田寅彦 「人の言葉――自分の言葉」
・・・ 二十二 Betrothal に行く約束があったので、Aに電話をかける。少し喉の工合が悪いと云う。気の毒に思いながら行く。二度目。マティネー。夕方早く B'way を歩いて帰る。せわしい夜の B'way 二十四日 ハムプテンの・・・ 宮本百合子 「「黄銅時代」創作メモ」
出典:青空文庫