ミューオンだんそうしゃしんじゅつ【ミューオン断層写真術】
⇒ミューオントモグラフィー
ミューオントモグラフィー【muon tomography】
宇宙線が大気分子と衝突することによって生じるミュー粒子(ミューオン)の高い透過性を利用し、X線写真のように火山や巨大構造物の内部などを非破壊で透視する手法。ミューオン断層写真術。ミューオンラジオグラフィー。ミュオグラフィー。 [補説]平成23年(2011)の福島第一原子力発電所事故後の、メルトダウンした炉心における燃料デブリの調査に利用された。
ミューオンラジオグラフィー【muon radiography】
⇒ミューオントモグラフィー
ミューオンニュートリノ【muon neutrino】
⇒μ (ミュー) ニュートリノ
ミューオンしょくばいかくゆうごう【ミューオン触媒核融合】
《「ミュオン触媒核融合」とも》ミュー粒子(ミューオン)を利用した核融合反応。低温核融合の一つ。加速器で発生させたミュー粒子を重水素や三重水素の分子にあてると、水素原子の周りを回る電子が負の電荷をもつミュー粒子に置き換わったミューオン水素分子ができる。ミュー粒子は電子の約200倍の質量があるため、荷電粒子の軌道半径が小さくなり、結果として、2つの原子核が接近し、核融合反応が起こりやすくなる。反応後、ミュー粒子は放出され、他の水素原子と結合し、次々と核融合反応を起こす。この反応は実験的に確認されているが、実用化には至っていない。
ミューオンスピンかいてん【ミューオンスピン回転】
ミューオン(ミュー粒子)の高い透過性を利用し、物質内部の磁場などを詳細に調べる手法。スピン偏極したミュー粒子を物質内部に注入し、自然崩壊して放出される陽電子を検出することで、磁場の分布や時間変化などを観測する。ミュオンスピン回転。ミューオンスピン回転緩和共鳴。μSR。
ミューオンスピンかいてんかんわきょうめい【ミューオンスピン回転緩和共鳴】
⇒ミューオンスピン回転