リンパえき【リンパ液】
⇒リンパ
リンパかん【リンパ管】
リンパが流れる管。毛細リンパ管が集合してから、しだいに合流して太くなり、胸管と右リンパ本幹の2本となって静脈に注ぐ。構造は静脈に似る。
リンパきゅう【リンパ球】
白血球の一。骨髄で生成され、リンパ節・胸腺などで分化・成熟・増殖し、免疫を担当する。B細胞(Bリンパ球)・T細胞(Tリンパ球)がある。
リンパけい【リンパ系】
リンパ管およびリンパ節・脾臓 (ひぞう) ・胸腺などの器官の総称。
リンパせつ【リンパ節】
リンパ管の所々にある粟粒大や大豆大の小器官。網状に結束した構造をもち、リンパ球やマクロファージなどが充満しており、リンパ中の異物・病原菌・毒素などを捕食したり免疫応答を行ったりして生体を防御する。哺乳類にみられ、頸 (けい) 部・鼠蹊 (そけい) 部・腋窩 (えきか) をはじめ全身に分布。リンパ腺。
リンパせつえん【リンパ節炎】
細菌などによるリンパ節の炎症。腫 (は) れ・熱感・痛みなどがある。
リンパせつしゅ【リンパ節腫】
リンパ節が異常にはれ、固くなっている症状。慢性のリンパ節炎や癌 (がん) などでみられる。
リンパせん【リンパ腺】
⇒リンパ節
リンパドレナージ【lymph drainage】
癌 (がん) の手術後などに起こるリンパ浮腫を改善するために行うマッサージの手技。腕や脚に貯留した浮腫液を深部リンパ管へ送り込み、頸部で静脈に合流させる。 [補説]美容のリンパドレナージュとは異なる。
リンパふしゅ【リンパ浮腫】
リンパの流れが滞り、皮下にリンパ液が貯留してむくみが生じる状態。癌 (がん) の手術でリンパ節を切除した後や、放射線治療の後遺症として発症することがある。