一寸先は闇
ほんの少し先のことも全く予知できないことのたとえ。
一寸下は地獄
「板子 (いたご) 一枚下は地獄」に同じ。
一寸の光陰軽んずべからず
わずかな時間でもむだに過ごしてはいけない。→少年老い易 (やす) く学成り難 (がた) し
一寸延びれば尋延びる
当座の困難を何とかしのいでいけば、先に行って楽になるということのたとえ。
一寸の虫にも五分の魂
どんな弱小なものにも、それ相応の意地や考えがあって、ばかにしてはいけないということのたとえ。
いっすんあし【一寸足】
小股 (こまた) で歩くこと。刻み足。
いっすんきざみ【一寸刻み】
いっぺんに殺さず、少しずつ切って苦しめること。また、物事が少しずつ進行すること。「参詣人の列が—に進む」「私の命を—に捨てて行くようにつらい」〈康成・十六歳の日記〉
いっすんさき【一寸先】
ちょっと離れた前方。「—も見えない吹雪」
いっすんだめし【一寸試し】
少しずつ切り刻むこと。または、そのようにして苦しめること。一分 (いちぶ) 試し。
いっすんのがれ【一寸逃れ】
その場だけをつくろって、一時的に逃れようとすること。当座逃れ。一時逃れ。「帰国 (けへ) ッてから返すと、—にごまかして」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉