みよしきょうぞう【三好京三】
[1931〜2007]小説家。岩手の生まれ。本名、佐々木久雄。自らの教員体験を生かした作品や、郷里の東北を舞台にした小説を手がける。非行に走る娘とそれに振り回される家庭を描いた「子育てごっこ」でブームを巻き起こし、直木賞受賞。他に「分校日記」「いのちの歌」「満ち足りた飢え」など。
みよしさんにんしゅう【三好三人衆】
戦国末期、三好長慶の部下であった三好長逸・岩成友通・三好政康の三人をいう。長慶の死後、幼主義継を擁して専権を振るったが、義継の離反、織田信長の入京などにより衰退。
みよしし【三好市】
⇒三好
みよしじゅうろう【三好十郎】
[1902〜1958]劇作家・詩人。佐賀の生まれ。プロレタリア劇作家として出発、のち転向して庶民の生活を題材に多くの戯曲を書いた。戯曲「斬られの仙太」「浮標 (ブイ) 」「炎の人」など。
みよししょうらく【三好松洛】
江戸中期の浄瑠璃作者。伊予の人とも、大坂の人ともいう。竹本座の多くの浄瑠璃に作者として名を連ねている。竹田出雲・並木千柳らとの合作に「義経千本桜」「仮名手本忠臣蔵」「菅原伝授手習鑑」など。生没年未詳。
みよしたつじ【三好達治】
[1900〜1964]詩人。大阪の生まれ。「詩と詩論」に参加、のち堀辰雄らと「四季」を創刊。伝統詩を継承し、現代詩における純粋な叙情性を追求した。詩集「測量船」「南窗 (なんそう) 集」、詩論集「諷詠十二月」など。
みよしとおる【三好徹】
[1931〜2021]小説家。東京の生まれ。本名、河上雄三。新聞記者を経て、社会派の推理小説やスパイ小説、時代小説などを精力的に執筆。「聖少女」で直木賞受賞。他に「風塵地帯」「チェ・ゲバラ伝」「天使」シリーズなど。
みよしながよし【三好長慶】
[1523〜1564]戦国時代の武将。初め管領 (かんれい) 細川晴元の執事。将軍足利義輝を追放し、晴元を退けて権勢を振るったが、晩年は家臣の松永久秀に実権を握られた。連歌をよくした。
みよしまなぶ【三好学】
[1862〜1939]植物学者。岐阜の生まれ。東大教授。ドイツに留学後、植物生理学・生態学を紹介。また、天然記念物の保護に尽力した。著「植物生態学」「日本植物景観」など。