じょうだいかよう【上代歌謡】
古事記・日本書紀・風土記など、上代の文献に収められている歌謡。なお、万葉集にも歌謡的性格の歌は多い。
じょうだいご【上代語】
上代の言語、また、単語。国語史では、文献的に資料の得られる6世紀末から奈良時代までのそれをいう。
じょうだいぞめ【上代染(め)】
赤・青などいろいろに塗った京都東山の高台寺の格天井 (ごうてんじょう) の図柄を模した色染め模様。太閤染め。高台寺染め。高台染め。
じょうだいとくしゅかなづかい【上代特殊仮名遣い】
奈良時代およびそれ以前の万葉仮名文献において、エキケコソトノヒヘミメヨロ(古事記ではモも)およびその濁音の合計20(あるいは21)の音節の万葉仮名による表記に、2類の使い分けがあること。このうちエはア行・ヤ行の別であるが、エ以外についてはそれぞれの発音に2種の別があるとされ、その書き分けを一般に甲類・乙類と称する。江戸時代に本居宣長が気づき、その弟子の石塚竜麿によって実例の収集整理が行われたが、近代になって橋本進吉の研究により、しだいにその本質が明らかにされるに至った。
じょうだいぶんがく【上代文学】
古代文学のうち、太古から奈良時代までの文学。古事記・日本書紀・風土記などにみえる神話・伝説・歌謡などの口承文学から、万葉集・祝詞 (のりと) ・宣命などの記載文学まで、種々の形態がある。
じょうだいよう【上代様】
平安中期に完成した和様の書風。小野道風・藤原佐理 (ふじわらのすけまさ) ・藤原行成らに代表される。