くじょうかねざね【九条兼実】
[1149〜1207]鎌倉初期の公卿。藤原忠通の子。九条家の祖。法名は円証。源平争乱期に複雑な政治生活を送るが、源頼朝と結び、摂政・関白となった。博学をもって知られ、典礼・和歌・音楽・書に秀でた。日記「玉葉」がある。月輪 (つきのわ) 関白。法性寺殿。
くじょうたけこ【九条武子】
[1887〜1928]歌人。京都の生まれ。西本願寺の大谷光尊の次女。佐佐木信綱に学び、歌集に「金鈴」「白孔雀」などがある。
くじょうどおり【九条通り】
京都市南区を東西に通じる幹線道路。平安京の九条大路にあたる。北側に東寺や羅城門跡がある。
くじょうのけさ【九条の袈裟】
三衣 (さんえ) の一。九幅 (くの) の布を横につなぎ合わせて作った袈裟。九条衣 (え) 。
くじょうみちいえ【九条道家】
[1193〜1252]鎌倉前期の公卿。兼実 (かねざね) の孫。四男頼経を将軍として鎌倉に送り、また、公武協調策によって摂政・関白となり、権勢を得た。のち出家、不遇のうちに死去。日記「玉蘂 (ぎょくずい) 」がある。
くじょうよしつね【九条良経】
⇒藤原良経 (ふじわらのよしつね)
くじょうよりつぐ【九条頼嗣】
[1239〜1256]鎌倉幕府第5代将軍。在職、1244〜1252。第2代摂家将軍。頼経の長男。父隠退のあと、執権北条経時に擁立されて将軍となったが、職を廃されたのち不遇のうちに没した。
くじょうよりつね【九条頼経】
[1218〜1256]鎌倉幕府第4代将軍。在職、1226〜1244。第1代摂家将軍。道家の子。源頼朝の遠縁にあたるため将軍に迎えられたが、北条氏の独裁下で形式上の将軍にすぎず、子頼嗣に将軍職を譲ったのち出家、不遇のうちに没した。藤原頼経。
くじょうねぎ【九条葱】
葉ネギの一品種。葉は長めでやわらかく、風味がよい。主に関西で栽培される。かつて京都市南区九条が主産地であったことからの名。