かめいかついちろう【亀井勝一郎】
[1907〜1966]評論家。北海道の生まれ。初め、プロレタリア文学の理論家として活躍、のち、転向して日本浪曼派に属し、仏教思想・日本古典に傾倒、文明批評で活躍した。著「大和古寺風物誌」「わが精神の遍歴」「現代人の研究」など。
かめいこれのり【亀井玆矩】
[1557〜1612]安土桃山・江戸初期の武将。名は新十郎。主家の尼子氏滅亡後、織田信長・豊臣秀吉に仕え、因幡 (いなば) 国鹿野城主となる。関ヶ原の戦いでは徳川方に味方し、朱印船貿易に意を注いだ。
かめいしょうよう【亀井昭陽】
[1773〜1836]江戸後期の儒学者。筑前の人。名は昱 (いく) 。南冥の長男。父南冥の跡を継ぎ徂徠学を奉じ、のち徂徠学に朱子学を取り入れた経学を大成。著に「左伝纉考」「論語語由述志」「読弁道」など。
かめいなんめい【亀井南冥】
[1743〜1814]江戸後期の儒学者・医師。筑前の人。名は魯。字 (あざな) は道載 (どうさい) 。徂徠 (そらい) 学を学び、福岡藩の儒員兼医員となったが、晩年は不遇のうちに自殺。著「論語語由」など。
かめいふみお【亀井文夫】
[1908〜1987]映画監督。福島の生まれ。昭和14年(1939)「戦ふ兵隊」が軍部の検閲により公開禁止となる。昭和16年(1941)には、治安維持法違反の容疑で逮捕、投獄された。戦後は反戦の立場を貫く。作「日本の悲劇」「戦争と平和」「生きていてよかった」「流血の記録・砂川」など。
かめいは【亀井派】
自由民主党の派閥の一。志帥 (しすい) 会の平成15年(2003)から同17年における通称。→伊吹派