ふたつもじ【二つ文字】
《形が漢字の「二」に似ているところから》ひらがなの「こ」の字。「—牛の角文字直 (す) ぐな文字歪 (ゆが) み文字とぞ君は覚ゆる」〈徒然・六二〉 [補説]用例の歌は、二つ文字を「こ」、牛の角文字を「ひ」、直ぐな文字を「し」、歪み文字を「く」と読み解いて「父君が恋しく思われます」の意。
ふたつものがけ【二つ物掛け/二つ物賭】
二つのうちのどちらかに賭 (か) けて、勝負をすること。「ここの—せずしては、一生かはる事なし」〈浮・胸算用・四〉
ふたつもん【二つ紋】
⇒比翼紋 (ひよくもん)
ふたつわげ【二つ髷】
1 年配の女性や未亡人などの髪形の一。髻 (もとどり) を二つに分けて、それぞれを束ねたもの。 2 若衆の髪形の一。髻を二つに分けて、稚児髷 (ちごまげ) のように結ったもの。
ふたつわり【二つ割(り)】
1 全体を二つに分けること。また、そのもの。折半。「勘定を—にする」 2 《四斗樽の半分の意味から》2斗入りの酒樽。 3 反物の一幅 (ひとの) を二つに裁った幅に仕立てた帯。「黒綸子の—、前結びにして」〈浮・一代男・三〉
ふたつだまていきあつ【二つ玉低気圧】
日本海と太平洋に現れ、日本列島を南北にはさんで通過する二つの低気圧。また、そのような気圧配置。広範囲で荒天となる。