いのうえあれの【井上荒野】
[1961〜 ]小説家。東京の生まれ。光晴の長女。「わたしのヌレエフ」で第1回フェミナ賞受賞。「切羽 (きりは) へ」で直木賞受賞。他に「グラジオラスの耳」「ひどい感じ 父・井上光晴」など。
いのうえいんせき【井上因碩】
囲碁棋士。井上家は江戸幕府の碁所 (ごどころ) 家元四家の一。江戸初期の中村道碩を祖とし、2世から代々井上因碩を名のる。
いのうえうめつぐ【井上梅次】
[1923〜2010]映画監督。京都の生まれ。「恋の応援団長」で監督デビュー。石原裕次郎主演「嵐を呼ぶ男」が大ヒットとなる。代表作「勝利者」「鷲 (わし) と鷹 (たか) 」など。テレビドラマの監督も多数つとめる。
いのうええんりょう【井上円了】
[1858〜1919]哲学者・教育者。新潟の生まれ。欧化思潮に対して東洋思想を強調し、仏教哲理を説いた。妖怪学の祖。哲学館(のちの東洋大学)を設立。著「仏教活論」など。
いのうえかおる【井上馨】
[1836〜1915]政治家。山口の生まれ。通称、聞多 (もんた) 。幕末の尊王攘夷運動に参加。第一次伊藤内閣の外務大臣として欧化政策をとったが、世論の反対にあい、条約改正交渉に失敗。農商務相・内務相・蔵相を歴任。のち元老として国政に関与。
いのうえきんが【井上金峨】
[1732〜1784]江戸中期の儒学者。江戸の人。名は立元。伊藤仁斎・荻生徂徠 (おぎゅうそらい) の学を学び、のち折衷学派を確立。著「経義折衷」など。
いのうえけんかぼう【井上剣花坊】
[1870〜1934]川柳作家。山口の生まれ。本名、幸一。川柳の革新に努めた。
いのうえこわし【井上毅】
[1844〜1895]政治家。熊本の生まれ。明治憲法制定に参画、また、法制局長官となり、教育勅語など詔勅・法令を起草。枢密顧問官・文相などを歴任。
いのうえしげよし【井上成美】
[1889〜1975]軍人。海軍大将。宮城の生まれ。軍務局長・第四艦隊司令長官・海軍次官などを歴任。日独伊三国同盟に反対、空軍を重視し大艦巨砲主義を批判。 阿川弘之によるの伝記小説。昭和61年(1986)刊行。第19回日本文学大賞(学芸部門)受賞。「山本五十六」「米内光政」に続く、海軍提督三部作の最終作。
いのうえじゅんのすけ【井上準之助】
[1869〜1932]銀行家・政治家。大分の生まれ。横浜正金銀行頭取・日本銀行総裁・大蔵大臣などを歴任。昭和5年(1930)金解禁を断行。民政党の筆頭総務として選挙戦中、血盟団団員に暗殺された。