仮名遣い(かなづかい)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・二葉亭も一つの文章論としては随分思切った放胆な議論をしていたが、率ざ自分が筆を執る段となると仮名遣いから手爾於波、漢字の正訛、熟語の撰択、若い文人が好い加減に創作した出鱈目の造語の詮索から句読の末までを一々精究して際限なく気にしていた。・・・
内田魯庵
「二葉亭余談」
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・・・ 彼が字句にかかわらざりしは古文法を守らず、仮名遣いに注意せざりしことにもしるけれど、なおその他にしか思わるるところ多し。一例を挙ぐれば彼が自筆の新花摘に射干してく近江やわたかなとあり。射干は「ひおうぎ」「からすおうぎ」などいえ・・・
正岡子規
「俳人蕪村」
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