・・・(左翼芸術運動における理論的統一のための論争、芸術理論の質的高揚と転化、全日本無産者芸術団体協議会の結成、日本プロレタリア文化連盟 第四期一九三二年後半から一九三四年三月頃まで。 第五期一九三四年後半より今日・・・ 宮本百合子 「『文芸評論』出版について」
古橋広之進君をはじめ五名の水泳代表選手が、来る十一日のパンアメリカ号で渡米する。全米水上選手権大会へ、これらの日本の若い精鋭が出場するようになったことは全日本の明るい関心をあつめている。合宿先である福田屋旅館の板前さんまで・・・ 宮本百合子 「ボン・ボヤージ!」
・・・ 婦人民主クラブは、日本の歴史の特長によって新民主主義を完成するのが日本人の真面目な唯一の目的であることを理解しなければならないと思う。 全日本婦人大会というものが神近市子氏、深尾須磨子氏、平林たい子氏によって提案され、クラブ員が個・・・ 宮本百合子 「三つの民主主義」
・・・議会は、そして全日本は、再び黒雲に閉されるのである。供出に対する強権発動によって、地方では首を吊る者が出ている。米がなければ身ぐるみ剥ぐといわれ、それが行われている。「勅令」によってこのことが行われているのである。 主権在民の憲法が、偽・・・ 宮本百合子 「矛盾とその害毒」
・・・そして、これらすべては、ひっくるめて全日本の働いて生きなければならない数千万の男女の、人民としての生活の条件の改善にかかって来るのである。 自由ということは、何でもしていい、ということを意味しない。結婚の自由ということは、人間としてのぞ・・・ 宮本百合子 「離婚について」
・・・日本の愚民教育に反対する世論を、全日本的な発言として組織した情熱。そしていま、日本から理性の存在そのものをつみ取ろうとするレッド・パージに対する反対。一つとして、われわれすべて、良心と理性あるものの要求でないものはなかった。それだからこそ学・・・ 宮本百合子 「若き僚友に」
出典:青空文庫