・・・この頃、小学校に出来た「両親と先生との協議会」はそれです。日本の一人一人のお母さんは選挙権や被選挙権をもっているばかりでなく、ほんとに母として、子供と一緒にこの社会をよくしてゆく権利と責任をみとめられたわけです。 今日の日本の主婦は・・・ 宮本百合子 「今年こそは」
・・・つまりその人と離婚したとき、女の子供と男の子供がいたので、子供たちをどっちで育てるか協議したわけですが、男の子は僕はお母さんと暮したいといい、女の子は私はお父さんと暮したいといったので、別れた夫の方へ娘が行って、お母さんの方へ息子がついて来・・・ 宮本百合子 「社会と人間の成長」
・・・ この二つの条件は、日本じゅうの村々で、農民たちがこの問題を中心として集り、相談し、協議し、決定して、一つの一致した結論を導き出すだろうということを予想させる。一致した意見が、凡そ政府案支持でなかろうという点も見とおせる。 米が、二・・・ 宮本百合子 「人民戦線への一歩」
・・・ 第三は、インテリゲンチャの間から野間宏、椎名麟三、中村真一郎氏その他の作家が注目すべき創作活動を行ったこと、勤労大衆の文化的活動がさかんになってきて文学サークル協議会が確立し、『文学サークル』という雑誌が出るようになったし、全逓新聞の・・・ 宮本百合子 「一九四七・八年の文壇」
・・・ わたしは告別式のとき、全露作家団体協議会クラブの広間に据えられた棺の中に横わっているマヤコフスキーを見た。顎骨のつよくはった彼の顔、体を包んでいる赤い旗、胸の上におかれているバラの花。それ等は写真にとられ、ソヴェト文学史の第何頁かにの・・・ 宮本百合子 「ソヴェトの芝居」
・・・「我々は全ソヴェト作家団体協議会の師匠役になる用意はすっかりしている。作家団体と赤色陸海軍作家連盟とがその師匠役の組織的形態を示してくれることを我々は希望している。」「ラップ」の新鋭作家たちの間では、文学の組織的生産が問題としてとり・・・ 宮本百合子 「ソヴェト文壇の現状」
・・・ 日本プロレタリア作家同盟の書記長、コップ中央協議員等という忙しい仕事を熱心に果しながら、寸暇をおしんで作品をつくった。 同志小林が書記長に選出された頃、どんなことをしても一日に二枚は小説を書いているのだと話した。 去年四月・・・ 宮本百合子 「同志小林多喜二の業績」
・・・中央協議会の責務の一つであると信じる。プロレタリア文化・文学運動の今後の正しい発展は、栄誉ある前衛、同志小林の業績のまじめな評価とその成果のボルシェヴィキ的摂取なしには全くあり得ないからである。 同志小林多喜二が、日本においてたぐいまれ・・・ 宮本百合子 「同志小林の業績の評価に寄せて」
・・・去年の第三回大会に文学サークル協議会の報告は、詩と小説の面でこの点にふれていました。国鉄の雑誌や労働新聞に集る沢山の応募原稿の選をした方々にもこれはよく分っています。 働く人々が文学作品を読み、味わい、批評するその過程に、いわゆる文学を・・・ 宮本百合子 「討論に即しての感想」
・・・ きょうの新聞は、内閣情報部で第二回準備委員会をひらき、具体案は民間六人、官庁三人の小委員会の協議にゆだねられることになったと報じている。 先頃朝日に出された記事は、現代の読書するかぎりの日本人の脳裏に深く刻みつけられるものであった・・・ 宮本百合子 「日本文化のために」
出典:青空文庫