しほうしゅうしゅうせい【司法修習生】
司法試験に合格し、裁判官・検察官・弁護士となるため、最高裁判所から命じられて司法研修所・裁判所・検察庁・弁護士会で法律実務を修習中の者。
しほうしょう【司法省】
1 明治4年(1871)に設置され、司法に関する行政事務を統轄した中央官庁。昭和22年(1947)廃止。法務省の前身。 2 《department of justiceなどの訳語》外国の中央政府で司法行政を所管する省庁。「米国司法省」「中国司法部」など。
しほうしょし【司法書士】
他人の嘱託を受けて、登記・供託・訴訟などに関し、裁判所・検察庁・法務局・地方法務局に提出する書類の作成を職業とする者。もと、代書人と称した。→行政書士 →認定司法書士制度
しほうとりひき【司法取引】
刑事事件で、被告人側と検察官が交渉し、事件の処理について合意する制度。被告人が、容疑の一部や軽い罪を認めて有罪の答弁をしたり、捜査に協力したりする見返りに、訴因を減らしたり、求刑を軽くしたりする。 [補説]被疑者・被告人が自身の犯罪事実を認める「自己負罪型」と、他人の犯罪事実を解明するための供述や証言をする「捜査・公判協力型」があり、日本では、平成30年(2018)6月から、捜査・公判協力型の協議・合意制度が導入されている。
しほうねんど【司法年度】
司法事務の取り扱いについての年度。日本では、毎年1月1日から12月31日まで。
しほうほう【司法法】
司法制度および司法権の行使に関する法の総称。通常、裁判所法・民事訴訟法・刑事訴訟法などをいう。
しほうせいどかいかくしんぎかい【司法制度改革審議会】
司法制度の改革・基盤整備に関する基本的施策について調査・審議する目的で、平成11年(1999)7月から平成13年(2001)7月まで内閣に設置された審議会。裁判員制度の導入、法科大学院・知的財産高等裁判所の設置、行政事件訴訟法などの改正、裁判外紛争解決手続の拡充、司法試験改革など幅広く提言。また、同審議会の提言に基づいて総合法律支援法が成立し、日本司法支援センター(法テラス)が設置された。
しほうのば【司法の場】
《司法権を執行する場所の意》裁判のこと。「真相は—で明らかにせよ」
しほうしけんよびしけん【司法試験予備試験】
司法試験の受験資格を判定するために法務省が行う試験。受験資格や受験回数の制限はなく、だれでも何度でも受験できる。平成23年(2011)から実施。予備試験。 [補説]法科大学院修了者と同等の学識・応用能力・法律実務の基礎的素養を有するかどうかを判定するもので、短答式試験・論文式試験・口述試験があり、合格者は5年以内に3回まで司法試験を受験できる。
しほうさよう【司法作用】
国家の作用の一つで、具体的な争訟について法を適用して裁定すること。