ごうりか【合理化】
[名](スル) 1 道理にかなうようにすること。また、もっともらしく理由づけをすること。「自説を強引に—する」 2 能率を上げるためにむだを省くこと。特に、企業などで、省力化・組織化によって能率を上げ、生産性を高めようとすること。「経営を—する」 3 心理学で、たとえば言い訳のように、理由づけをして行為を正当化すること。
ごうりかカルテル【合理化カルテル】
同一業種の各企業が合理化のために協定を結ぶ連合形態。日本ではかつて、独占禁止法の規定によって企業の合理化のために特に必要がある場合に、公正取引委員会の認可を受けて結ぶことができたが、平成11年(1999)廃止された。
ごうりしゅぎ【合理主義】
1 物事の処理を理性的に割り切って考え、合理的に生活しようとする態度。 2 哲学で、感覚を介した経験に由来する認識に信をおかず、生得的・明証的な原理から導き出された理性的認識だけを真の認識とする立場。経験論に対比される。デカルト・スピノザ・ライプニッツ・ウォルフなどが代表的。合理論。理性論。唯理論。
ごうりせい【合理性】
1 道理にかなった性質。論理の法則にかなった性質。 2 むだなく能率的に行われるような物事の性質。「—に欠ける役割分担」
ごうりてき【合理的】
[形動] 1 道理や論理にかなっているさま。「—な自然界の法則」 2 むだなく能率的であるさま。「—な処置」
ごうりろん【合理論】
⇒合理主義2
ごうりてきはいりょ【合理的配慮】
障害のある人が日常生活や社会生活を送る上で妨げとなる社会的障壁を取り除くために、状況に応じて行われる配慮。筆談や読み上げによる意志の疎通、車いすでの移動の手助け、学校・公共施設等のバリアフリー化など、過度の負担にならない範囲で提供されるべきものをいう。