四君子(しくんし)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・たすらに、地味にまずしく、躍る自由の才能を片端から抑制して、なむ誠実なくては叶うまいと伏眼になって小さく片隅に坐り、先輩の顔色ばかりを伺って、おとなしい素直な、いい子という事になって、せっせとお手本の四君子やら、ほてい様やら、朝日に鶴、田子・・・
太宰治
「風の便り」
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・・・ 郷里の親戚や知人の家へ行けば、今でも春田のかいた四君子や山水の絵の襖や屏風が見られる。私はそれを見るたびに、楊枝をかみながら絵絹に対している春田居士を思い浮かべる。その幻像の周囲にはいつものどかな春の光がある。 亮の生まれた時の事・・・
寺田寅彦
「亮の追憶」
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