こくさいいそんど【国債依存度】
国の一般会計歳入予算に占める国債発行額の割合。
こくさいしょうけん【国債証券】
国債に対する権利を表示するために発行される証券。無記名が原則。
こくさいひ【国債費】
国債の発行後にかかるすべての費用。利払いや償還費用、事務取扱費の合計。
こくさいせいりききん【国債整理基金】
国債の償還等を安定的に行うために設置された基金。毎年度、国債残高の一定割合を一般財源から繰り入れ、償還財源として積み立てる。
こくさいせいりききんとくべつかいけい【国債整理基金特別会計】
国債の償還や利払いを一般会計と区別して行うために設置された特別会計。国全体の債務の状況を明確にするとともに、一般会計から資金を繰り入れ、公債の償還を安定的に行う役割を担う。→国債整理基金
こくさいかかく【国債価格】
国債の市場価格。市場金利が上昇すると下落し、金利が下落すると上昇する。国債の価格が下落すると国債の流通利回り(長期金利)は上昇し、価格が上昇すると利回りは下落する。また、発行者である国の信用力が低下すると、金利が上乗せされ、国債価格は下落する。国債価格が下落すると、金利が上昇し、国債の利払い費が増大するため、政府の財政を悪化させる可能性がある。→国債金利 [補説]固定利付国債は、発行時に償還期間と利率(表面利率)が確定していて、満期まで半年ごとに利子を受け取り、満期時に額面金額で元本が償還される。例えば、満期10年、年利1パーセント、額面金額100円の国債を購入した場合、満期までの10年間に合計10円の利子を受け取り、10年後に100円で償還される。この国債を購入から2年後に売却するとき、市場金利が2パーセントに上昇していると、年利1パーセントの国債は金融商品として見劣りする。そこで、金利2パーセントの債券と同等の利回りを実現するために、残存期間8年で受け取る利子の差額8円を価格から差し引くと、92円に下落する。一方、年利1パーセントの国債の価格が100円から98円に下落したときに購入すると、年1円の利子に加えて償還時に2円の償還差益(年換算0.2円)を受け取ることができる。この場合、利回りは98円の投資に対して年1.2円、つまり1.22パーセントとなり、0.22パーセント上昇する。
こくさいきんり【国債金利】
国債の表面利率、または流通利回りのこと。国債の表面利率は、発行時の市場の実勢に即して財務省が決定し、満期まで変わらない。流通利回りは、国債の購入価格(市場価格)によって変動する。→国債価格 [補説]国債の利回りは、{額面金額×表面利率/100+(額面金額−購入価格)/残存期間}/購入価格×100で求められる。
こくさいしじょうとくべつさんかしゃせいど【国債市場特別参加者制度】
財務省が、指定した銀行や証券会社のみと国債などの直接取引を行う制度。米国などのプライマリーディーラー制度を模して平成16年(2004)に導入。指定された金融機関は、国債の安定消化のため一定の引き受け義務を負う一方、国債市場特別参加者会合での情報取得や意見開示などができる。 [補説]国内の都市銀行や証券会社のほか、外資系金融機関など計21社が指定されている(平成28年7月現在)。
こくさいとうさいけんかんけいそんえき【国債等債券関係損益】
銀行の財務諸表に使用される勘定科目。国債・地方債・社債などの損益(売却損益・償還損益および償却)を計上する。