じかたさんちょう【地方三帳】
江戸時代、年貢徴収のうえで最も重要な3種の帳簿。郷帳・年貢割符・年貢皆済目録の三帳をいう。
じかたさんやく【地方三役】
江戸時代、郡代・代官の支配のもとで、村内の民政をつかさどった、名主 (なぬし) (庄屋)・組頭・百姓代の総称。村方三役。
じかたしょ【地方書】
江戸時代の農政に関する書物の総称。農村支配の手引書として利用された。地方凡例録・地方落穂集などがある。
じかたちぎょう【地方知行】
江戸時代、幕府が旗本に、あるいは大名がその家臣に一定の土地を与え、その土地と農民を直接支配させたこと。→蔵米知行 (くらまいちぎょう)
じかたとうにん【地方頭人】
室町幕府の職名。地方 (じかた) 1の長官。初めは引付頭人の中から選任されたが、のち摂津氏が世襲。地方奉行。
じかたどり【地方取り】
江戸時代、将軍・大名から一定の知行地を与えられること。また、その人。知行取り。→蔵米 (くらまい) 取り
じかたぶぎょう【地方奉行】
1 江戸幕府初期の職名。幕府直轄地の民政を取り扱った。 2 「地方頭人」に同じ。
じかたもんじょ【地方文書】
江戸時代、村において行政上の必要から作成された文書・記録類。村を単位に大量の文書・記録類が作成され、今日旧名主・庄屋など村役人を務めた旧家などに伝来している。村方文書。