姓氏の一。
つぼうちしょうよう【坪内逍遥】
[1859〜1935]評論家・小説家・劇作家。美濃の生まれ。本名、雄蔵。別号、春廼舎朧 (はるのやおぼろ) など。文学論「小説神髄」、小説「当世書生気質 (とうせいしょせいかたぎ) 」を発表、写実主義を提唱し、日本の近代文学の先駆者となった。明治24年(1891)「早稲田文学」を創刊。シェークスピアの研究・翻訳や、文芸協会を主宰して演劇運動にも尽力。他に戯曲「桐一葉」「新曲浦島」「役 (えん) の行者」など。
つぼうちみちのり【坪内道典】
[1914〜1997]プロ野球選手・監督。愛媛の生まれ。昭和11年(1936)大東京に入団し、脚力を生かして盗塁王を2度獲得。同23年、プロ野球初の1000試合出場、1000本安打を記録した。引退後は名古屋(中日の前身)の監督を務めた。
出典:青空文庫
・・・緑雨の第一の知己なる坪内博士も参列し、緑雨の最も莫逆を許した幸田・・・ 内田魯庵「斎藤緑雨」
・・・悪の旧旗幟を撞砕した坪内氏の大斧は小説其物の内容に対する世人の見・・・ 内田魯庵「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
・・・抜け切れないものだ。坪内博士がイブセンにもショオにもストリンドベ・・・ 内田魯庵「二葉亭四迷」