おおうちがた【大内方】
朝廷方。宮中の人々。⇔武家方 (ぶけがた) 。
おおうちぎり【大内桐】
1 紋所の名。五七 (ごしち) の桐。 2 名物切れの一。花色の繻子 (しゅす) 地に五七の桐紋を織った金襴 (きんらん) 。大内義隆が明 (みん) にあつらえたのでこの名がある。大内裂 (ぎれ) 。
おおうちしゅご【大内守護】
皇居を守護した職名。平安中期以後に設置され、武家が世襲して承久の乱のころまで存続した。
おおうちせいらん【大内青巒】
[1845〜1918]仏教学者。宮城の生まれ。尚学舎などを創立し、曙新聞 (あけぼのしんぶん) ・明教新誌・江湖新聞を刊行。また、築地訓育院を設立し、社会事業にも尽力した。のち東洋大学長。
おおうちぬり【大内塗】
山口県に産する漆器。椀 (わん) および盆が主で、ベンガラ塗りに黄緑の彩漆 (いろうるし) で秋草を描き、菱形 (ひしがた) の切り箔 (はく) をはったもの。大内義隆の奨励によって始められたといわれる。
おおうちばん【大内版】
室町時代、周防 (すおう) の大内氏が出版した古版本。山口版。大内本 (おおうちぼん) 。
おおうちびし【大内菱】
1 唐花菱 (からはなびし) の一種。凹凸のある花菱。 2 江戸中期、元禄(1688〜1704)のころ流行したヒシの花の形の染め文様。周防の領主大内家の紋がヒシであったところからの名。
おおうちびと【大内人】
伊勢神宮などで供御 (くご) のことをつかさどった官人。
おおうちひょうえ【大内兵衛】
[1888〜1980]経済学者。兵庫の生まれ。東大教授。のちに法政大学総長。マルクス(主義)経済学の立場で、日本経済学の形成に寄与。その門下からは多くの学者が輩出した。著「財政学大綱」「経済学五十年」など。
おおうちやま【大内山】
京都市仁和 (にんな) 寺の北にある山。宇多天皇の離宮が置かれた所。 皇居のこと。