おおみねいり【大峰入り】
修験者が、大峰山に登って修行すること。順の峰入りと逆の峰入りがある。峰入り。
おおみねおくがけみち【大峰奥駈道】
奈良県の吉野山と和歌山県の熊野三山を結ぶ道。修験者の修行道。熊野古道の中でも険しい道として知られる。靡 (なびき) と呼ばれる75か所の修行場が設けてあり、ここを順に修行して歩く。熊野本宮大社の本宮証誠殿(1番)から吉野川河岸の柳の宿(75番)へ向かうのを順峰 (じゅんぷ) 、その逆に巡るのを逆峰 (ぎゃくふ) という。平成16年(2004)「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として世界遺産(文化遺産)に登録された。
おおみねさん【大峰山】
奈良県南部、大峰山脈の主要部の諸峰。特に、山上ヶ岳の通称。修験道の霊山。
おおみねさんじ【大峰山寺】
奈良県吉野郡天川村にある寺院。のちに修験道の開祖となった役 (えん) の行者 (ぎょうじゃ) が修行をし、開いたとされる霊場。本堂は江戸時代の元禄4年(1691)に再建されたもので、国の重要文化財。蔵王権現像を祭る。大峰山の中心、山上ヶ岳の山頂にあり、吉野山にある金峰山寺 (きんぷせんじ) の本堂を「山下 (さんげ) の蔵王堂」と呼ぶのに対し、「山上の蔵王堂」と呼ばれる。平成16年(2004)「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として世界遺産(文化遺産)に登録された。
おおみねひじり【大峰聖】
大峰山で修行する修験者。