天神ぞ
《天神に誓って、の意》誓いの語。たしかに。まったく。神かけて。「—よそへ参るまい」〈虎明狂・箕被〉
てんじんこう【天神講】
菅原道真の命日にあたる2月25日(あるいは毎月25日)に行われる天満天神の祭り。天神祭。
てんじんさま【天神様】
1 天満宮、またはその祭神である菅原道真を敬い親しんでいう語。→天神2 2 梅干しの種の中にある実 (さね) の部分。→天神5
てんじんしちだい【天神七代】
日本神話で、天地開闢 (かいびゃく) の初めに現れた7代の天神。日本書紀では、国常立尊 (くにのとこたちのみこと) 、国狭槌尊 (くにのさつちのみこと) 、豊斟渟尊 (とよくむぬのみこと) 、(以下は対偶神。二神で1代と数える)埿土煑尊 (ういじにのみこと) ・沙土煑尊 (すいじにのみこと) 、大戸之道尊 (おおとのじのみこと) ・大苫辺尊 (おおとまべのみこと) 、面足尊 (おもだるのみこと) ・惶根尊 (かしこねのみこと) 、伊弉諾尊 (いざなぎのみこと) ・伊弉冉尊 (いざなみのみこと) の7代。古事記では、国之常立神 (くにのとこたちのかみ) 、豊雲野神 (とよくもののかみ) 、(以下は対偶神)宇比地邇神 (ういじにのかみ) ・須比智邇神 (すいじにのかみ) 、角杙神 (つのぐいのかみ) ・活杙神 (いくぐいのかみ) 、意富斗能地神 (おおとのじのかみ) ・大斗乃弁神 (おおとのべのかみ) 、於母陀流神 (おもだるのかみ) ・阿夜訶志古泥神 (あやかしこねのかみ) 、伊邪那岐神 (いざなぎのかみ) ・伊邪那美神 (いざなみのかみ) の7代。神代七代 (かみよななよ) 。→地神五代 (ちじんごだい)
てんじんしんようりゅう【天神真楊流】
柔術の一流派。江戸後期、紀州藩士の磯又右衛門(1786〜1863)が創始。
てんじんちぎ【天神地祇】
天つ神と国つ神。すべての神々。一般に、天神は高天原 (たかまがはら) に生まれた神、あるいは葦原の中つ国に天降った神、地祇はこの国土の神とされる。
てんじんひげ【天神髭】
菅原道真 (すがわらのみちざね) の肖像にあるような両端の下がった細いひげ。
てんじんまげ【天神髷】
日本髪の髪形の一。髷の中央を髪で巻き、簪 (かんざし) でとめたもの。幕末から明治にかけて、芸妓や若い婦人が結った。天神。天神結び。
てんじんまつり【天神祭】
大阪市北区にある天満宮の夏祭り。《季 夏》→天満祭 (てんままつり) 「天神講 (てんじんこう) 」に同じ。