しきゅうだつ【子宮脱】
子宮の全部または一部が膣 (ちつ) から外部に脱出する状態。骨盤臓器脱の一種。
しきゅうてい【子宮底】
子宮体部の上端部に位置する丸みを帯びた部位。 [補説]医学では、逆錐状の器官の上底面や、中空構造の器官の奥部(開口部から遠い部位)を表すのに「底 (てい) 」という語が用いられる。実際には下方に位置していなくてもこのように呼ばれる部位として、他に、眼底・心底・胃底・仙骨底・膝蓋骨底 (しつがいこつてい) などがある。
しきゅうないまく【子宮内膜】
子宮の内側を覆う粘膜。受精卵が着床しないあいだは、周期的に一部が脱落し、月経が起こる。子宮粘膜。
しきゅうないまくえん【子宮内膜炎】
子宮内膜に細菌が感染して起こる炎症。
しきゅうないまくがん【子宮内膜癌】
⇒子宮体癌
しきゅうないまくしょう【子宮内膜症】
子宮内膜の組織が、子宮腔以外の部位に生じる病気。月経周期に一致して増殖・出血・再生を繰り返し、障害を起こす。
しきゅうふぞくきえん【子宮付属器炎】
卵管・卵巣に細菌が感染して起こる病気。卵管炎。卵巣炎。
しきゅうせんきんしょう【子宮腺筋症】
子宮内膜の組織が子宮の筋層内に潜り込んで増殖する病気。悪性疾患ではないが、強い月経痛や月経過多がみられ、日常生活に支障をきたす場合が多い。
しきゅうないじんこうじゅせい【子宮内人工授精】
不妊治療技術の一つ。採取した精子を洗浄・濃縮した後、直接子宮内に注入し、妊娠を図る。配偶者間人工授精(AIH)と非配偶者間人工授精(AID)がある。IUI(intrauterine insemination)。
しきゅうないひにんぐ【子宮内避妊具】
妊娠を避けるために子宮内に装着する器具。異物の挿入によって子宮内膜が変化し、受精卵の着床が妨げられると考えられている。避妊効果を高めるために銅を付加したものもある。IUD(intrauterine device)。 [補説]黄体ホルモンを付加したものは、子宮内避妊システム(IUS)として区別する場合がある。