宝さかって入る時はさかって出る
《「礼記」大学の「貨 (か) 悖 (もと) りて入る者は、また悖りて出ず」から》不正に手に入れた財宝は、結局、つまらない目的のために使い捨てられる。悪銭身につかず。
宝の持ち腐れ
1 役に立つ物を持ちながら、使わないでしまっておくこと。 2 才能・手腕がありながら、それを活用しないこと。
宝の山に入りながら手を空しくして帰る
《「正法念経」から》よい機会にあいながら、その好機を逃がし、なんの利益も得られないで終わる。
宝は身の差し合わせ
財宝は、持っていれば急場に持ち主の身を救うものになる。
宝は湧き物
財宝は得ようとすれば得られるものだということ。金 (かね) は湧き物。
たからがい【宝貝】
タカラガイ科の巻き貝の総称。貝殻は卵形、背面は滑らかで光沢が強く、斑紋がある。腹面の細長い殻口の両縁に刻み目があり、生きているときは殻を外套膜 (がいとうまく) が包んでいる。熱帯地方の浅海に多い。古代に貨幣として使用。ホシダカラガイ・ハチジョウダカラガイなど。こやすがい。
たからくじ【宝籤】
地方自治体の財政資金を調達し、収益金を公共事業などの資金に充てるために売り出すくじ。当籤金 (とうせんきん) 付証票。
たからさがし【宝探し】
1 財宝を探し求めること。 2 宝物に擬して、物品を砂場や物かげなどに隠しておき、探させる遊び。
たからづくし【宝尽(く)し】
1 いろいろな縁起のいい宝物を並べたてたもの。 2 如意宝珠・宝鑰 (ほうやく) ・打ち出の小槌 (こづち) ・金嚢 (きんのう) ・隠れ蓑・丁字などの形を寄せて描いた模様。
たからのいち【宝の市】
10月17日、18日に大阪の住吉大社で行われる神事。農家で使う升などを売る市が立つ。升市。《季 秋》「買勝や—の国みやげ/才麿」