[名・形動]
1 液体や気体などの濃度・密度がうすいこと。また、そのさま。「酸素の―な山頂」
2 ある要素の乏しいこと。物事に向かう気持ち・意欲などの弱いこと。また、そのさま。「問題意識が―だ」
出典:青空文庫
・・・それにしてもより稀薄に支配階級の血を伝えた私生児中にかかる気勢が・・・ 有島武郎「片信」
・・・比べて人間味が著しく稀薄であるが、殊に京都の物語は巽風・於菟子の・・・ 内田魯庵「八犬伝談余」
・・・のような貧しい思想と稀薄な信念のものが遊戯的に文学を語るを空恐ろ・・・ 内田魯庵「二葉亭余談」