・・・当時、帝政ロシアの文壇にはトルストイ、ツルゲネフ、アンドレーエフ、チェホフなどという世界の文学の花形が居ました。しかし、ゴーリキイの出現はロシアの文学にとってのみならず、当時の世界文学にとって一つの新しいおどろきとよろこびでした。何故なら、・・・ 宮本百合子 「マクシム・ゴーリキイについて」
・・・それを知らずにリュシアンはかわって反感をもたれてる〔欄外に〕 マクシミリアン・ラマルク 1770―1832 はナポレオン帝政時代の名将軍 七月帝政時代にも反対派代議士として有名 コレラで死 葬式が暴動のキッカケとなった ジャンヌ一揆・・・ 宮本百合子 「「緑の騎士」ノート」
・・・ ここを見ると、帝政時代のロシアが政治犯をどんなに虐待したかが、アリアリわかる。写真を四方八方から撮って、詳細極まる人相書をこしらえているばかりではない。鉄の手枷足枷まではめたレーニンが、一八九五年にまだ大学生で政治犯としてシベリアに送・・・ 宮本百合子 「ロシアの過去を物語る革命博物館を観る」
・・・ つまりとてもコスイ、油断がならぬと云うわけだ。もっともこのポーランド人の猾さには、ながい政治的な理由が背景となっている。 帝政時代のロシアはポーランドを政治的にも経済的にもひどくいためつけた。ポーランドのプロレタリアートは被圧迫民・・・ 宮本百合子 「ワルシャワのメーデー」
出典:青空文庫