庇を貸して母屋を取られる
1 一部を貸したために、やがて全部を奪われるようになる。 2 保護してやった相手に、恩をあだで返される。
ひさしがみ【庇髪】
束髪の一。入れ毛を使って前髪と鬢 (びん) とをふくらませ、庇のように前方へ突き出して結う髪形。明治30年代ごろ、女優川上貞奴 (かわかみさだやっこ) が始めてから、大正の初めにかけて流行。また、女学生が多く用いたことから、女学生の異称ともなった。
ひさしのくるま【庇の車】
⇒網代庇 (あじろびさし) の車
ひさしのごしょ【廂の御所】
鎌倉幕府で、将軍の御所の庇の間。廂番が宿直した所。
ひさしのだいきょう【庇の大饗】
平安時代、大臣が初任の時、寝殿の庇の間で行った大饗宴。ひさしのたいきょう。→母屋 (もや) の大饗
ひさしのふだ【廂の簡】
鎌倉幕府で、小侍所 (こざむらいどころ) に属した番衆のうち、将軍に親しく近づくことを許された者の姓名を記して廂の御所に掛けておいたふだ。
ひさしのま【庇の間】
「庇4」に同じ。
ひさしばん【廂番】
鎌倉幕府の職名。廂の御所に交代で宿直して将軍を護衛する役。1番から6番まであり、それぞれ10名前後であたった。廂の衆。