・・・組合の中で婦人部と青年部とはよく調和して活動できるけれども、大人の男子組合員とは役員の選出の点でも、議題を出す分量でも、いろいろなことで女の人がまだまだ不満をもった状態におかれているところがある。そして、そういう職場の気分は巧に傭主につかま・・・ 宮本百合子 「明日をつくる力」
・・・ たださえ集団農場化に反対な富農が女房までソヴェト役員にとられたと勘違いした揚句、村の反革命的分子を煽動して指導者を石で打殺す結果になったとしか思われない。 カターエフの誤謬は階級的闘争を大衆的に表現せず、個人の心理描写で説明しよう・・・ 宮本百合子 「インターナショナルとともに」
・・・――御参考までに○ 婦人民主クラブ役員改選のこと 来る六月十三日の会合で、多分役員改選が議題にのぼるでしょう 今まで発企人のいすわり常任幹事でしたが幹事全体と地区の代表のような人でセンコウ委員を選んで そこからのスイセンコー・・・ 宮本百合子 「往復帖」
・・・十八歳以上の男の女も、ソヴェトの役員に選び、選ばれる。―― 一九一七年から一八――一九年と革命のパルチザンに参加し立派に村を白軍の蹂躙から守った五十歳の貧農ピョートルが村ソヴェトの議長に選ばれたとする。 議長席に坐る。鈴を振る。タワ・・・ 宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」
・・・このことは日本出版協会という業者の組織が、その機構の内部に戦時中からの役員を包括していることを我々に思い起させる。日本出版協会が今後民主的出版を守るために果してどのように行動するかは、きびしい監視を必要とする。 三、ラジオの民主化が・・・ 宮本百合子 「今日の日本の文化問題」
・・・ ソヴェト同盟の勤労婦人は、ところでどの位の割でソヴェト役員に選ばれているかと見ると、年々ふえている。市ソヴェトの例だけとってもこうです。一九二二年――九分八厘一九二五年――二割一九二七年――二割一分四厘一九二九年―・・・ 宮本百合子 「ソヴェト同盟の婦人と選挙」
・・・しかし、職場の若い文学者たちに向って正論をとく本人は、作品をかくために、「できるだけいろんな機関の役員も止め、会合や座談会にも出ないようにしている、ときいている」「ほかならぬ宮本百合子だから、党も一種の例外として黙認しているのではないかと考・・・ 宮本百合子 「孫悟空の雲」
・・・さをブルジョア文壇から公認されているか、さもなければ石川達三のように日本が又再びあやまちを犯すことがあれば、自分もそのあやまちをくり返えすだろうと、暗に又の機会を期待しているような心持の人がユネスコの役員になったりしています。これらは日本の・・・ 宮本百合子 「討論に即しての感想」
・・・彼女等は下層インテリゲンチャで、新しい社会生活に対して闘争する勤労階級と日常接近する地位にあり、新しい社会への移行の時期に、どこでもソヴェトのために役員となったりして働いた。従って新しい社会を描くことも早かったのです。 革命前に於けるロ・・・ 宮本百合子 「婦人作家の「不振」とその社会的原因」
・・・ 工場委員会、市、町、村、地区のソヴェト役員として女の生産、政治における大衆的進展は実にすばらしいテンポで増大した。が、この名誉ある「十月」は、世界のプロレタリア文学の婦人作家として誰々を送り出しているだろうか? ロシア文学は十九世・・・ 宮本百合子 「プロレタリア婦人作家と文化活動の問題」
出典:青空文庫