役者が一枚上
《芝居の番付や看板では上位から役者名が記されるところから》人物・知恵・駆け引きなどが一段とすぐれていること。役者が上。役者が違う。
役者が違う
「役者が一枚上」に同じ。
役者に年なし
役者は気が若く、どんな年齢の役でも巧みに演じる。また、役者は年齢を感じさせないで、いつまでも若い。
やくしゃえ【役者絵】
歌舞伎役者の舞台姿や似顔などを描いた浮世絵。
やくしゃこども【役者子供】
1 役者は芝居のことしかわからず、まるで子供のような世間知らずであるということ。 2 少年の歌舞伎役者。「惣 (そう) じて—の取る銀は、当座のあだ花ぞかし」〈浮・永代蔵・四〉
やくしゃぞめ【役者染(め)】
歌舞伎の人気役者好みの染め模様や染め物。市松染め・三枡 (みます) 格子・菊五郎格子など。
やくしゃづけ【役者付】
⇒顔見世番付 (かおみせばんづけ)
やくしゃひょうばんき【役者評判記】
歌舞伎役者の容色や技芸を評し、位付けをした書。江戸時代から明治初期にかけて、京都・大坂・江戸の3都を中心に刊行。元禄(1688〜1704)末ごろから、3都別3分冊の黒表紙小型の横本で、1月と3月の年2回の刊行が原則となった。