おものし【御物師】
公家 (くげ) や武家に仕えた裁縫師。のち、裁縫専門の女奉公人。ものし。「—がぬうてくれし前巾着」〈浮・一代男・一〉
おものちゃし【御物茶師】
江戸時代、宮中および将軍家の御用をつかさどった宇治の茶師。
おものぶぎょう【御物奉行】
室町幕府の職名。将軍参内のとき、衣冠・刀剣などを入れた唐櫃 (からびつ) に添い従い、禁中では将軍の装束の着替えなどのことをつかさどった。唐櫃 (からびつ) 奉行。直廬役 (じきろやく) 。ごもつぶぎょう。おもの。
おものやどり【御物宿り】
宮中で催される儀式や宴会用の食膳を納めておく場所。紫宸殿 (ししんでん) の西廂 (にしびさし) にあった。