恥隠る
恥をかかないで済む。「知るとだにのたまはば—・れぬべし」〈宇津保・蔵開下〉
恥無し
1 人に劣らない。見劣りしない。「—・きほどの女房十人」〈栄花・見果てぬ夢〉 2 人前で恥ずかしがらない。厚顔である。あつかましい。「うち合はずかたくなしき姿などをも—・く」〈源・少女〉
恥の上塗り
恥をかいたうえに、また恥をかくこと。恥の恥。
恥の恥
「恥の上塗 (うわぬ) り」に同じ。
恥も外聞も無い
恥ずかしいという感情もなければ、世間の取り沙汰も気にしない。なりふりをかまわない。「—・く金もうけに精を出す」
恥を掻く
人前で恥ずかしい思いをする。面目を失う。「人の名前を読み違えて—・く」
恥を曝す
公衆の面前で恥をかく。自分の恥を大勢の人に知られる。「家庭内の—・す」
恥を知る
恥ずべきことを知る。恥であることを自覚する。「—・るは勇 (ゆう) に近し」
恥を雪ぐ
受けた恥をぬぐい消す。名誉を取り戻す。「みずから疑惑を解明し—・ぐ」
恥を捨つ
恥を恥とも思わないで行動する。「面 (おも) なきことをば—・つとは言ひける」〈竹取〉